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2020年04月19日

ページネーションが動かない時に行う事

ページネーションには下記の物があり、特徴は下記になります。

タイプ 見た目 動作概要 向いている場所
PHPタイプ ページの先頭から書き直す為、画面が変わる phpプログラムの為、ページネーション操作のたびにサーバから新しいページを読み込む カテゴリ、検索結果等のリスト系ページ
Jqueryタイプ その場所でページ内容が変わる為、見やすい 総てのデータをクライアントに送り、Jqueryで何を表示するか?のページ制御を行う。

サーバは見に行かない。

投稿、カスタム投稿、固定ページ

ここでは「phpタイプ」を投稿等で使った場合に発生する問題の解決方法を解説します。

 

 

カテゴリページ(category.php)や検索結果ページ(search.php)等のリスト系ページでは、初めから複数投稿が表示される事が前提で作られています。よって「PHPタイプ」を設定するだけで、ページ送りを実現する事ができます。

 

一方、投稿ページ(single.php)、固定ページ(page.php)及びカスタム投稿(single-××.php)ではメインQueryは1つのコンテンツを表示する前提で作られています。

よって、これらのページにWp_Queryで新たにリストを抽出し、PHPタイプでページネーションを行う為には下記の追加設定が必要になります。

1.ページ送り機能をONにする

2.Wp_Query生成時にどのページを表示させるのか?を指定する。

 

以上の具体的な設定方法を下記に解説します。

1.ページ送り機能をONにする

例えばこのサイトのsynologyカテゴリを表示して、ページネーション結果のURL変化を見て下さい。

■1ページ目:http://hnw.t-spirits.com/oldies/category/synology/

■2ページ目:http://hnw.t-spirits.com/oldies/category/synology/page/2/

■3ページ目:http://hnw.t-spirits.com/oldies/category/synology/page/3/

そうです。URLがページ毎に切り替わっていますネ。

 

しかし投稿、固定、カスタム投稿ページでは、この様なURLの切替えをやらないという設定になっています。

そこで、まずはこの設定を変更する必要があります。

 

functions.phpに下記を記述します。

/* 投稿ページにページネーションを入れる為の設定 */
function my_redirect($redirect_url){
	if(is_single()){$redirect_url = false;}
	else{return $redirect_url;}
}
add_filter('redirect_canonical','my_redirect');

■関数名「my_redirect」は任意名称です。

■上記は「is_single()」の時は、「$redirect_url」を「false」にする事により、ページ送りを可能にさせています。

■どのページをページ送りを可能にするか?は下記の判定関数で指定して下さい。

判定関数 解説
is_single() 投稿ページ
is_page() 固定ページ
is_singular(‘××’) ××というカスタム投稿

以上で機能はONになったのですが、Wp_Queryでリストを生成する時に、nページ目を表示しなさいという設定が必要になります。

 

2.Wp_Query生成時にどのページを表示させるのか?を指定する

下記サンプルは

■現在の投稿と同じカテゴリの投稿リストを取得

■現在の投稿は表示しない

■表示順番はid順

■1ページに10個表示し、ページ送りを可能にする

という表示リストを抽出します。

<?php $cat_slug = get_the_category()[0] -> slug; ?>
<? php $paged = ( get_query_var('page') ) ? get_query_var('page') : 1; ?>
<?php  $args = array(
    	'category_name'  => $cat_slug,
  		'post__not_in'      => array(get_the_ID()),
    	'orderby'              => 'id',
    	'posts_per_page'  => 10, 
        'paged' => $paged, );
?>
<?php $my_query = new WP_Query( $args );?>

上記の「$paged = ( get_query_var(‘page’) ) ? get_query_var(‘page’) : 1;」は下記の動作を行います。

get_query_var()」は現在のページを呼び出す関数で、これが設定されてない場合は1を$pagedにセットします。

よって始めは1が入り、nページ目はnが入ります。

この値をWP_Queryのパラメータ「 ‘paged’」にセットします。

 

3.具体的なプログラム例

具体的なプログラムサンプルは下記になります。

<!-- 投稿コンテンツの表示プログラム部分は省略します -->

<?php $cat_slug = get_the_category()[0] -> slug; ?>                                  <!-- 現在の投稿のカテゴリを抽出 -->
<?php $paged = ( get_query_var('page') ) ? get_query_var('page') : 1; ?>  <!-- 現在のページ番号を抽出 -->
<?php $args = array(                                                                                   /* リストの生成条件の設定 */
    'category_name'         => $cat_slug,
    'post__not_in'             => array(get_the_ID()),
    'orderby'                     => 'id',
    'posts_per_page'         => 10, 
    'paged'                       => $paged, );
?>
<?php $my_query = new WP_Query( $args );?>     <!-- 表示リストの取得 -->

<?php my_pagenavi($my_query);?>        <!-- ページナネーションをCALL -->
<?php if($my_query->have_posts()):?>
  <?php while ($my_query->have_posts()):$my_query->the_post(); ?> 
     <!--サブループの中の処理-->
  <?php endwhile;?>
<?php endif; ?>

<?php wp_reset_postdata(); ?>                                <!-- 必ずQueryをリセットします--> 
 

以上で投稿ページの下にページネーションができる関連投稿一覧が表示されるようになりました。

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

関連ドキュメントはメニュの「Wordpress(応用編)タブ」か下記の関連記事一覧から探して下さい。

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